代表者ごあいさつ

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「裁判所提出書類の作成と書いてあるけど、破産の申し立ても、してもらえるんですか？」と一本の電話がかかってきたのが、平成11年の2月でした。

ネットも普及しておらず、現在のように債務整理についての研修会もない時代、手探りで学習し、調べ、やっと申立をしたものです。

時代はあれから随分変わりました。借金の整理は、自己破産しかなかった時代から、個人再生も選択できるようになり、平成18年の最高裁判決以後は、過払い金請求する方も急増しました。

「破産しかない」と思っていたのに、「長年の取引で過払い金が思いがけず戻ってきた」方も増えました。現在は「過去に完済した借金に過払い金があるかどうか、調査して欲しくて」という依頼も増えています。

CMやネットの普及で以前より敷居が低くなったとはいえ、法律事務所や「司法書士事務所に相談に行く」までには、結構ためらわれる方も多いのではないかと思います。

私は開業以来10数年、地元福岡（福岡市、糟屋郡、太宰府市、筑紫野市、大野城市、飯塚市等）で債務整理業務に携わってきました。

かつて任意整理した方から「すべて借金は完済し、家族もできて、贅沢はできないまでも平穏に今は暮らしています。ほんのちょっとのつもりで借りた借金から借金地獄のようになり、悩んでいましたが、あのとき依頼して本当に良かった。ありがとうございました。」との電話をいただくこともあり、司法書士業務をやって良かったと思っています。

平成18年からは過払い金返還請求にも数多く取り組むようになりましたが、つねにお客様目線で、依頼前はもちろん依頼後も「相談できる」「気軽に話ができる」司法書士でありたいと努力しております。

また、以前から時々依頼があった「消滅時効の援用」にも近年注力しています。

この「消滅時効の援用」は、過払い金が１０年の時効で消滅するように、借金も時効によって消滅するという法律の制度にのっとった手続きです。

長年放置してしまった借金で、悩んでいる方が多いのですが、「最終返済から５年の経過」「裁判を起こされていない」という要件を満たせば、「消滅時効の援用」内容証明により支払義務がなくなり、自動車ローンや住宅ローンの審査にもいずれ通るようになります。

　訴訟を起こされ「差押えされたら、生活ができなくなる」と悩んでいた方が、この時効援用手続き（内容証明による）により借金が解消され、「これで今後安心して生活できるようになります。」と喜んでいただいたり、年末近くに時効援用され、数社の借金が解消された時は「やっと、なんの心配もなく、正月を迎えることができます」と挨拶に見えたりされて、この時効の援用も債務整理ですが、生活を整える一助となることができて、幸いだと考えております。

  近頃は、NHK放送受信料の消滅時効の援用の依頼も増えてきました。信用情報に全く影響なく、長年未払いだった受信料が直近５年分に減額されるというものです。

　「５年分だけ支払いして、すべて終了し、ほっとしました。」とお礼の電話をたくさんいただいています。

今後もできる限りの努力をして、この福岡の地で、皆様の役に立てる司法書士（行政書士）であり続けたいと考えております。